孤独な雨

悲しみは雨のように降り続く。桃水詩集。

自由を求めて

アラームで起こされた一日は

なんだかいら立ちを引きずっている

駅へと向かう人の群れも 同じようないら立ち顔で

逆らえない日常をずっと繰り返している

奴隷のように列車に押し込まれ

窓から見える朝日さえも 俺をイラつかせる

 

「諦めるな」は 支配者が奴隷を働かせる

鞭のような脅しの言葉

「夢」は「欲」にすり替えられ 俺達の心を誘惑している

何のために生きているのかと聞かれれば

きれいごとなどで 誤魔化しきれない

むしろ 誰かの欲のために 生かされているのがホントだろう

 

自由になりたい

自由に 自由に

何にも縛られることのない

自由になりたい

 

道端に倒れた様に眠る人がいるよ

あれが自由を求めた者の行きつく所だと

誰もが 従うことが 安全な生き方だと

理想とかけ離れた生活を 互いに慰め合っている

 

支配者になり損ねた人間は 奴隷としてしか生きていけない

口に出さない 差別の目が 俺をとらえて縛る

「平等」「人権」「命」さえも 人に階級付けている

みんな ホントは 自分が見下せる 相手が欲しいのさ

 

自由になりたい

自由に 自由に

何にも縛られることのない

自由になりたい

 

人間は 自由を求められる程 高等な生き物じゃないじゃないか

千年前と何も変わっちゃいない なにが民主主義だ

結局 支配者 権力者は存在するじゃないか

人の心はこんなにも汚いものなのか いったい何ができる

世界には 絶望しかないじゃないか ウ ウワァァァァァ………

 

自由になりたい

自由に 自由に

何にも縛られることのない

自由になりたい