孤独な雨

悲しみは雨のように降り続く。桃水詩集。

はじまりの詩

天にまします我らの父よ 我らに力を与え給え

人の悪はあなたを恐れず 我が物顔でやりたい放題

都合のいいルールを自ら作り 裁かれない悪を繰り返す

聖なる力を我らに与え 人の悪を滅ぼし給え

 

戦場で殺し合いを強いられる戦士たちよ

お前の主は 安全な場所でディナーを愉しむ

 

高層階に住居を構える住民は 世界の悲劇を傍観し

映画のシーンを見るように 涙を流して観賞している

 

顔を隠した世間の人間は 世の中を評論し

自分も出来やしないのに お前の非を責め立てる

 

挫折を知らない人間は 薄っぺらな正義をかざし

追い込まれれば主張を変え どんな悪事も繰り返す

 

自由と愛と希望を夢見る同胞よ 絶望を壊したくないかい

奪い合いの世界の中で 奪い尽くした悪人が 一つになろうとほざいている

不遇の中で生かされる者どもよ 今こそ変化の下に

汚れまくった世の中を壊してしまおうぜ!

 

自由の被害者たちよ こぶしを上げろ!

権利を押し付けられる者たちよ こぶしを上げろ!

ルール作りから除外される者たちよ こぶしを上げろ!

搾取され続ける者たちよ もう我慢は必要ない

こぶしを上げて 怒りを見せつけろ!

 

はぐれ者どもよ!

こぶしを上げろ!

さあ!叫べ!狂え!燃え尽きるまで