やまない雨

悲しみは雨のように降り続く。桃水詩集。

盗作

エンターテインメントは、 憧れが新たな憧れを作る神聖な場所なんだ。 だから、盗作をするような作家と、 それを黙認するレコード会社は、 エンターテインメントをやる資格が無いんだ。 ニセモノは、あれだけの言葉が生み出されるために、 どれほどの本を読…

汚れちまった純情を…

汚れちまった愛情は、もう綺麗にはならない。 汚れちまった善意は、もう綺麗にはならない。 汚れちまった真実は、もう綺麗にはならない。 汚れちまった純情は、溢れる涙が綺麗にしてくれる。 汚れちまった悲しみは、綺麗に捨ててしまおう。 汚れちまった過去…

走れメロス

私はこれ程努力したのだ 約束を破る心は 微塵もなかった 私は精一杯 努めてきたのだ 動けなくなるまで 走って来たのだ 愛と信実の血液だけで動いている この心臓を見せてあげたい けれども私は 精も根も尽きたのだ 私は友を欺いた 中途で倒れるのは 初めから…

僕たちのテトラグラマトン

明かりを消した部屋 独りベッドで寝がえり繰り返す 眠れない夜は 思い出たちが僕を責め立てる 君を失くした あの時の僕を 今でも悔やんでいます 二人を引き寄せたのが優しさなら 二人を引き離したのも優しさだった お互いのこと思い過ぎて 僕じゃ足りない気…

カタルシス

黒く 分厚い雲が 太陽を隠している 誰もが気づきながら 知らん顔して この街を歩いていく 見て見ぬふりして生きるのが この街のルール まともなこと口にすれば 一斉に叩かれる 愚かすぎて 笑えやしない 若者さえ 無表情で 交差点をすれ違う 冷たい人の息が …

エリ エリ レマ サバクタニ

望んでもいないのに この世に生を受けて 生きていくための 苦行の重荷を背負わせられる 社畜になるための 教育を詰め込まれ よりよい条件 手に入れるため 生存競争を繰り返す 不安定な自分が渦巻くこの街で 人を思いやる余裕の有る奴なんかいるものか 冷酷に…

悪魔のテリトリー

悪が蔓延り 善が廃れた この世界では 正しい者が不幸に陥る もう少し楽になりたいと願えば 悪魔が近づいて来る 不純な欲望は 悪魔のテリトリー 神に祈っても無駄なこと 神の教えを破れば楽になれるよ あの有名人のように 欲望のおもむくまま 自由に生きてご…

損得勘定

長い悪党の政治で 外国文化に毒されて 日本の美徳は地に落ちて 醜い国へと化してしまった 欲望のままに 冷たく 損か得かで 社会が動く 機械のような生き方 そこに人の生きがいは 生まれないぜ 損得勘定 損得勘定 政党選びも 損得勘定 損得勘定 損得勘定 法律…

adversity

黄昏の街に 疲れた人たちは 明日の夢さえ 見ることができない 何をやっても上手くいかず 無能な僕に どうして生きろというの 世間を上手にわたる人たちを怨む 負け犬のような僕の遠吠えも 誰かに届くというのなら 僕は吠え続ける 世界が僕を見捨てても 信じ…

人間失格

“死のうと思った” “その時自分は 自ら進んで死のうと 決意したのです” “人に殺されたいと願望した事は 幾度となくあります” “彼ら人間たちの 目障りになってはいけない” “友情というものを 一度も実感したことがない” 遠くの不幸には手を差し伸べるけど 近く…

楽園

真白なキャンパスに、空と海と大地を描いた。 空には鳥を飛ばせ、海には魚を泳がし、 大地には、植物と動物を棲ませた。 この絵はやがて、楽園となった。 僕はこの楽園に、人を置くのをためらった。 人が楽園を破壊してしまうのを知っていたからだ。 人は僕…

もしも雨が水色ならば

灰色の空から 降り続く雨が 閑に感じる 日曜は 君のことを 思ってしまう 失くした恋の思い出は いまだに僕を苦しめているし 伝えられない 意気地なしなら どうにもならない 期待が残る 届かぬ想いと 違うけど 白黒つける 勇気が見つからない 本気で言えば 重…

はじまりの詩

天にまします我らの父よ 我らに力を与え給え 人の悪はあなたを恐れず 我が物顔でやりたい放題 都合のいいルールを自ら作り 裁かれない悪を繰り返す 聖なる力を我らに与え 人の悪を滅ぼし給え 戦場で殺し合いを強いられる戦士たちよ お前の主は 安全な場所で…

自由を求めて

アラームで起こされた一日は なんだかいら立ちを引きずっている 駅へと向かう人の群れも 同じようないら立ち顔で 逆らえない日常をずっと繰り返している 奴隷のように列車に押し込まれ 窓から見える朝日さえも 俺をイラつかせる 「諦めるな」は 支配者が奴隷…

街のノイズ

街のノイズにかき消されて 君の心の声は誰にも届かない 生存競争の暮らしの中で 人を蹴落とす勝者になりたくないと いつでも君は涙を流している ときどき君は 生きてることが辛いと言うね 大切なのは愛 わかっていても 功利的な人の群れでは 見つけられない …

リヴァイアサン

お前ら 本当に自由か? 自由じゃなけりゃ 意味がねぇんだよ… 新しくなったこの街では 退屈そうな偽善者達が いい人の仮面を被り 他人の悪事を見張っている 顔を持たない微笑に隠された 視線の鎖に縛られて 誰もが 身動きできない暮らしから 逃れられない ご…

恋が始まる夏にしようよ

まぶしい日差しが 夏を連れてくるよ きらめきながら 雨に濡れた街を乾かして 私達 不思議よね 知らないうちに いつからか 二人で出かけている きっと 他の人から見たら 恋人同士 でもホントは 友達以上恋人未満の迷路に迷い込んでいる キミはどう思っている…

粉雪のバレンタイン

粉雪のバレンタイン あなたと待ち合わせ 言葉にならない思い チョコであなたに伝えたい 出逢った頃から打ち解けて 仲良く過ごして来たけれど 二人の気持ち確かめないまま 初めて逢ったその日から ほのかに恋をしてたけど 想いは日に日に大きくなった 壊して…

風呂唄(舟唄の替え歌)

お風呂は熱めの お湯がいい 造りは古木と 岩がいい 風呂には飾りが ないがいい 灯りはぼんやり 灯りゃいい しみじみ入れば しみじみと 思い出だけが 行き過ぎる あの恋今でも 悔やむなら 歌いだすのさ 風呂唄を お医者様でも 草津の湯でも 惚れた病は コーリ…

あの頃、君と僕を繋いだもの…  21,11,24

クリスマスの願い 薄紫の 藤の花のような はかなき 君に恋をした 人知れず 心を寄せても 君にだけは 知られてみたい 強気で隠す 弱い心 少しずれた優しさがいじらしい 話す言葉は柔らかく 声を聞けば 幸せな気持ちになれる 今にでも 壊れそうな君を いつまで…