やまない雨

悲しみは、雨のように降り続く。桃水詩集。

恋が始まる夏にしようよ

まぶしい日差しが 夏を連れてくるよ

きらめきながら 雨に濡れた街を乾かして

 

私達 不思議よね 知らないうちに

いつからか 二人で出かけている

きっと 他の人から見たら 恋人同士

でもホントは 友達以上恋人未満の迷路に迷い込んでいる

キミはどう思っているのかな

私なら もう キミに決めている

 

いつか あの時と 振り返るのは きっと今だね

大切なこの時を 誠実に生きたい

一つ 一つの約束を 守る事も大事だけど

一つ 一つの移り変わりを 見逃さないでいてね

 

優しいところが好きだけど

優しさだけじゃ 恋は始まらない

強く 私の手を引いて

この迷路から抜け出して欲しい

 

私は ずっと ずっと キミを思っているよ

このトキメキが さめないように

恋が始まる夏にしようよ

 

水平線と空の間から 青い風が吹き寄せる

波打ち際に 二人の足跡 きらめいている

 

まだ早い 夏の砂浜を キミと二人 歩いている

いつからか 自然に手をつないでいる

告白しなくても 恋は始まるものなの?

恋はそれほど上手じゃないし 二人がどこにいるのか分からない

キミはどう思っているのかな

キミの気持ちを聞かせて欲しい

 

真面目な所が好きだけど

はみ出さなければ 恋は始まらない

強く 私を抱きしめて

好きだと言って 安心させて

 

私は ずっと ずっと キミを待っているよ

このトキメキが さめないように

恋が始まる夏にしようよ

粉雪のバレンタイン

粉雪のバレンタイン あなたと待ち合わせ

言葉にならない思い チョコであなたに伝えたい

 

出逢った頃から打ち解けて

仲良く過ごして来たけれど

二人の気持ち確かめないまま

 

初めて逢ったその日から

ほのかに恋をしてたけど

想いは日に日に大きくなった

 

壊してしまうのが怖いから

曖昧に気持ちを伝えたい

一人の部屋なら何度も言える

好きです。好きです。好きです…

 

粉雪のバレンタイン あなたと待ち合わせ

言葉にならない想い チョコで気付いてくれたなら

 

レストラン 食事のあと

さりげなく チョコを渡した

どうか神様 想いを伝えて下さい

 

「ありがとう」のあと 彼はつづけた

「僕の彼女になってくれませんか

ずっと言ってなかったね 好きだよ」と

 

エスの答え クールに言いたかったけど

自然に涙が ポロポロこぼれた

今なら あなたの前で 何度も言える

好きです。好きです。好きです。

 

粉雪のバレンタイン この日を二人

忘れずにいようね 神様ありがとう

 

 

 

 

 

風呂唄(舟唄の替え歌)

お風呂は熱めの お湯がいい

造りは古木と 岩がいい

風呂には飾りが ないがいい

灯りはぼんやり 灯りゃいい

 

しみじみ入れば しみじみと

思い出だけが 行き過ぎる

あの恋今でも 悔やむなら

歌いだすのさ 風呂唄を

 

 お医者様でも 草津の湯でも

 惚れた病は コーリャ

 治りゃせぬヨ チョイナチョイナ

 

春には桜が 香りゃいい

夏には海原 見えりゃいい

秋には紅葉が 浮かびゃいい

冬には小雪が 舞えばいい

 

ゆらゆら入れば ゆらゆらと

極楽気分で 生き返る

時代の流れに 疲れたら

思い出すのさ 温泉を

 

ほろほろ入れば ほろほろと

思い出だけが 行き過ぎる

涙がぽろりと こぼれたら

歌いだすのさ 風呂唄を

ルルル…

あの頃、君と僕を繋いだもの…  21,11,24

クリスマスの願い   

薄紫の 藤の花のような

はかなき 君に恋をした

人知れず 心を寄せても

君にだけは 知られてみたい

 

強気で隠す 弱い心

少しずれた優しさがいじらしい

話す言葉は柔らかく 声を聞けば 

幸せな気持ちになれる

 

今にでも 壊れそうな君を

いつまでも 守りたい

 

クリスマスには君を誘うから

そばにいて欲しい

胸に秘めた想い 伝えたいから

 

夜は眠れず 君を想い

醒めれば 満たされぬ思いに

ため息ばかり

このまま涙で 季節を見送れば

きっと君を失ってしまう

 

言葉にすれば 壊れてしまう恋でも

未来へと つなげたい

 

クリスマスには君を 誘うから

そばにいて欲しい

この日の奇跡を僕は 信じるから

 

クリスマスには君を 誘うから

そばにいて欲しい

胸に秘めた想い 伝えるから