孤独な雨

悲しみは雨のように降り続く。桃水詩集。

風呂唄(舟唄の替え歌)

お風呂は熱めの お湯がいい

造りは古木と 岩がいい

風呂には飾りが ないがいい

灯りはぼんやり 灯りゃいい

 

しみじみ入れば しみじみと

思い出だけが 行き過ぎる

あの恋今でも 悔やむなら

歌いだすのさ 風呂唄を

 

 お医者様でも 草津の湯でも

 惚れた病は コーリャ

 治りゃせぬヨ チョイナチョイナ

 

春には桜が 香りゃいい

夏には海原 見えりゃいい

秋には紅葉が 浮かびゃいい

冬には小雪が 舞えばいい

 

ゆらゆら入れば ゆらゆらと

極楽気分で 生き返る

時代の流れに 疲れたら

思い出すのさ 温泉を

 

ほろほろ入れば ほろほろと

思い出だけが 行き過ぎる

涙がぽろりと こぼれたら

歌いだすのさ 風呂唄を

ルルル…