孤独な雨

悲しみは雨のように降り続く。桃水詩集。

エリ エリ レマ サバクタニ

望んでもいないのに この世に生を受けて

生きていくための 苦行の重荷を背負わせられる

社畜になるための 教育を詰め込まれ

よりよい条件 手に入れるため

生存競争を繰り返す

 

不安定な自分が渦巻くこの街で

人を思いやる余裕の有る奴なんかいるものか

冷酷にならなければ

自分の存在する場所さえなくなるよ

 

孤独しかない部屋で考える 明日の冷たい戦略

ため息つきながら あなたの言葉思い出す

自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ

愛すれば世界は何かかわりますか

 

思いやりのない街角で

自分のことしか考えない人の群れ

愛することはいつでも一方通行

ときにそれは 恐怖を与えてしまう

 

愛することに 正しさがあるのなら

そのやり方を 教えて欲しい

僕の愛は すべての人に

拒絶される 悲しみの繰り返し

 

孤独しかない部屋で考える 群れからあふれる僕の存在

ため息つきながら あなたの言葉を思い出す

自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ

愛すれど 誰にも受け入れられず それでも?

 

心の貧しい人々は 幸いである

悲しむ人々は 幸いである

義に飢え渇く人々は 幸いである

憐れみ深い人々は 幸いである

心の清い人々は 幸いである

平和を実現する人々は 幸いである

 

エリ エリ レマ サバクタニ

エリ エリ レマ サバクタニ

なぜ僕を 捨てたのですか…

愛は僕を孤独にした