孤独な雨

悲しみは雨のように降り続く。桃水詩集。

2024-02-12から1日間の記事一覧

カタルシス

黒く 分厚い雲が 太陽を隠している 誰もが気づきながら 知らん顔して この街を歩いていく 見て見ぬふりして生きるのが この街のルール まともなこと口にすれば 一斉に叩かれる 愚かすぎて 笑えやしない 若者さえ 無表情で 交差点をすれ違う 冷たい人の息が …

エリ エリ レマ サバクタニ

望んでもいないのに この世に生を受けて 生きていくための 苦行の重荷を背負わせられる 社畜になるための 教育を詰め込まれ よりよい条件 手に入れるため 生存競争を繰り返す 不安定な自分が渦巻くこの街で 人を思いやる余裕の有る奴なんかいるものか 冷酷に…